コラム

顎顔面矯正とは?子供の歯並びや噛み合わせを治療する方法

顎顔面矯正とは、歯並びや噛み合わせ、顎の成長に関する異常を矯正することを目的とした歯科治療の一種です。特に、子供の歯並びや噛み合わせを正しく整えることに焦点を当てた治療方法です。矯正歯科は、歯列矯正、咬合矯正、顎顔面矯正などの種類がありますが、顎顔面矯正は、口腔内だけでなく、顎や顔の骨格的な問題を解決するための治療方法として注目されています。子供の場合、まだ骨が柔らかいため、早期に治療を行うことで、成長の妨げとなる歯並びや噛み合わせの異常を改善することができます。また、顎顔面矯正は、口呼吸や舌癖などの習慣的な問題を改善することにも効果的です。枚方市で小児矯正をご検討されている方は青島歯科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。

顎顔面矯正の治療方法

顎顔面矯正には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 急速拡大装置
  • リンガルアーチ
  • FKO

それぞれの治療方法には、特徴や適応症例がありますので、歯科医師と相談して最適な方法を選びましょう。

顎顔面矯正の適応症例

顎顔面矯正の主な適応症例は以下のようなものがあります。

  • 歯並びが悪い
  • 噛み合わせが悪い(食いしばり、あごの痛み、顎の関節症など)
  • 顎の骨が前後に突き出している(下顎前突、上顎前突)
  • 口の中の空間が狭い(狭窄性歯列、狭窄性上顎)
  • 歯の根の長さが短く、歯が浮いている(歯の寿命が短くなる)

顎顔面矯正の治療期間

顎顔面矯正の治療期間は、症状の重さや治療方法によって異なりますが、一般的には1年半から2年半程度の期間を要します。ただし、症状が軽度の場合は短期間で治療を終えることもあります。
具体的には、まず初診時に歯科医が症状を詳しく調べ、治療方針を決定します。次に、型を取って装置を作製し、装着します。その後、一定期間ごとに歯科医による調整を受けながら、治療を進めていきます。
治療期間は短くすることができれば、患者さんの負担が減りますが、治療期間を短縮するためには、装置の力を強くかけすぎたり、調整の間隔を短くしたりすることは避けなければなりません。医師の指導のもと、適切な方法で治療を進めることが大切です。

顎顔面矯正の注意点

矯正器具を着けてる子供

1. 歯磨きの徹底

顎顔面矯正中は、歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどを使って歯磨きを徹底することが重要です。矯正装置には歯垢や食べカスが付きやすく、清掃不足により虫歯や歯周病などのリスクが高まります。また、矯正装置の中で歯垢が溜まると、悪臭や口臭の原因にもなります。

2. 食事の制限

顎顔面矯正中は、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避けるようにしましょう。これらの食べ物は、矯正装置を壊したり、矯正装置と歯の間に詰まってしまったりする恐れがあります。また、破損や外れの原因にもなります。

3. 保険適用外

顎顔面矯正は、一般的に保険の適用外となります。治療費用は高額になるため、事前にしっかりと費用や支払い方法を確認しておくことが重要です。

4. 痛みや違和感

顎顔面矯正中は、痛みや違和感を感じることがあります。特に、矯正装置を初めて装着した時や、装置を調整した時には痛みが強くなることがあります。その場合は、氷を当てるなどの対処法がありますが、痛みが強い場合には歯科医師に相談して適切な処置を受けるようにしましょう。

顎顔面矯正の維持方法

顎顔面矯正の治療が終わってからも、歯並びや噛み合わせを維持することが重要です。以下に、顎顔面矯正の維持方法について説明します。

リテーナーの着用

治療が終わった後、リテーナーと呼ばれる透明なマウスピースを使用して、歯並びを維持することが一般的です。リテーナーは、日中は外し、就寝時に装着します。初めのうちは毎日の装着が必要ですが、時間が経つにつれて、週に数回の着用に短縮されます。

正しい歯磨き

歯を清潔に保つことは、歯並びを維持するためにも重要です。矯正治療中には、歯ブラシやフロスが矯正装置の隙間に入りにくくなるため、磨き残しや虫歯になりやすくなります。治療が終わってからも、歯ブラシやフロスを使用して、歯垢や食べかすをしっかりと取り除くことが大切です。

食事の注意

治療中には、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避けるように指示されます。治療後も、噛み合わせを維持するために、過度な力を加える食べ物や噛む回数の多いもの、噛み切れない硬さの食べ物などを控えるように心がけましょう。

定期的な検診

定期的な検診は、治療の維持に欠かせません。定期的に歯科医院を受診し、矯正治療後の歯並びや噛み合わせをチェックしてもらいましょう。また、治療中に生じた問題や不具合がある場合は、早期に歯科医師に相談することが大切です。

枚方市で小児矯正のことなら青島歯科クリニックへ

顎顔面矯正は、歯並びや噛み合わせだけでなく、顔の形を改善するための矯正治療方法です。子供の成長期に行うことで、将来の歯や口腔の健康を守ることができます。治療期間は個人差がありますが、通常2〜3年程度の期間が必要です。治療中の注意点としては、適切なブラッシングや定期的な歯科検診、矯正装置の適切な使用などがあります。また、治療後の維持方法としては、リテーナーの使用や定期的な歯科検診、正しい咀嚼や噛み合わせの維持が大切です。顎顔面矯正は専門的な技術と知識が必要なため、医師に相談することをおすすめします。
枚方市で小児矯正をご検討されている方は青島歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

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